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何の為に生まれ、何を為すべきか

本年は、教祖生誕200年、初代生誕100年並びに20年の式年、更に「天地日月の心5カ年計画」満願のお年柄にあたります。そこで、いよいよ強く願わせて頂いていることは、お道発展のお役に立たせて頂きたい、ということです。そのために、今、神様から問いかけられている、「何の為に信心するのか」「誰の為に信心するのか」ということを、めいめいが明確にすることです。
昨年この世を去った、やなせたかしさん作詞の『アンパンマンのマーチ』の中で、「何の為に生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのは嫌だ」「何が君の幸せ 何をして喜ぶ 分からないまま終わる そんなのは嫌だ」と歌われてきました。または、フランスの画家ゴーギャンの代表作に、『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』という人の一生の姿を描いた絵画があります。
そして、教祖様は山本定次郎師に、「人間は、どうして生まれ、どうして生きているかということを知らねばなりませんなあ」と話されました。
この人類の永遠のテーマに対して、教祖様は最晩年、「人民の為、大願の氏子助ける為、身代わりに神がさする、金光大神ひれいの為」と伝え遺されたのです。
この4年間、天地日月の心を身に付けることに取り組んでまいりましたけれど、まだ合楽理念が半分かりの状態です。なぜ天地日月の心なのでしょうか。なぜ成り行きを尊ぶのでしょうか。人間は何のために生まれて来たのかという根源的な問いに対して自分なりに答えを出さなければ、しょうことなしの信心で一生が終わってしまいます。しかし、ここを見定めたら、必ず合楽理念に行き着くことを、私は確信しております。
また、合楽教会の最大の財産は、初代の8813教話です。これは初代の生命であり、形見なのです。ですから、ぜひ、一日一教話の「聴教信行」に努めてほしいと思います。私は、聴けば聴くほど、教祖様にしても初代にしても、もとをとって道を開く者の使命や特質を、神様から与えられていた、ということを痛感致しております。と同時に、誰でも助かる道を、凡人が千里も一里と歩ける道を残してくださったことに、改めてお礼を申さずにおられません。ですから、この教祖様を、この初代を無駄死にさせては、真に申し訳ないと思います。
初代とお手代わりして30年、我利我利亡者で、信心しない性格の私が、「すみれつむ子に野の道問えば わしの行く手を花で指す」というように、成り行きに導かれ、神様の示される方向にこつこつと歩ませて頂いて、今、この道を子々孫々に伝えていく使命に駆られております。
皆さん、もう一度問うてください。お互い、何の為に生きているのでしょうか。何の為に信心しているのでしょうか。誰の為に信心するのでしょうか。この「為」がはっきりすると、何を為すべきかが分かるんです。生きる喜び、信心する喜びを感じ、凡人ができるせめてもの実意をもって、世の為、人の為、神願成就の為のお役に立たせて頂きたい、と思います。

【2014年1月19日 合楽教会二代教会長・大坪勝彦師 信徒総会挨拶にて】