
和賀心が世界を救う
これまで、人類は、幸福を求めて、人間の知恵と力を駆使して、様々な改革を行ってまいりました。
しかし、今日の世界情勢、人心の荒廃を見るにつけ、人知人力の限りを尽くしても、人間が幸せになれたとはとても言い難い状況ではないでしょうか。
「それは心だ。心が大事だ」と、心の時代が叫ばれた時期もありましたが、結局、心、心と言うだけでは、真の幸福に至ることはできなかったように思えます。
では、どうすれば、人間が幸福になり、世界に真の平和が訪れるのでしょうか。そもそも幸福とはいったい何なのでしょうか?具体的にどういう心の状態を幸福というのでしょうか?物心ともに幸福な生活を送るためには、どういう生き方をすればよいのでしょうか?
こうした問いに対して、金光教の教祖は、天地書附の中で、「おかげは和賀心にあり」と明示しました。「和はやわらぐで、賀は祝賀の賀である」、「『おかげは和賀心にあり』という見識を落としたら、世が乱れる。神のひれいもなし」と説かれ、おかげや助かりは、神様から一方的に受けるものではなく、人間の心のあり方に、おのずと付いてくるものだと説かれました。
さらに、合楽教会の初代教会長・大坪総一郎師は、「和らぎたい心、喜びたい心は生命の欲求です」、「天地は、人間の幸せになるすべてのものが無尽蔵にある宝庫です。その宝庫につながる心を『和賀心』というのです」と説いています。